「寝付きが悪くてベッドの中でゴロゴロしている」「ぐっすり眠った気がしない」といった睡眠に関する悩みは嫌ですよね。
直ぐには改善できないのが不眠の厄介なところですが、グルタミン酸の誘導体であるL-テアニンが役立ちます。
L-テアニンは、不眠の改善やストレスの軽減といった効果を持ち合わせているのです。
ここではL-テアニンのおすすめの摂取方法や副作用についても説明していますので、一度目を通しておきましょう。
目次
L-テアニンが持ち合わせている4つの効果・効能
L-テアニンは、お茶の中に含まれている特有の成分です。
お茶の旨味を引き出しているアミノ酸の一種で、グルタミン酸の誘導体に分類されています。
このL-テアニンを摂取することにより、睡眠や不眠の悩みを改善できることはご存知でしょうか?
ストレス社会で生活している現代人の中で、「寝付きが悪い」「眠った気がしない」「翌日に疲れが残っている」「早朝に目が覚める」といった悩みを抱えている方は少なくありません。
そのような人を身体の内側からサポートする効果を持つ成分がL-テアニンですね。
以下ではL-テアニンの効果や効能を4つに分けて説明していますので、是非一度参考にしてみてください。
睡眠の質を改善してくれる
L-テアニンが不眠に効果的なのは、睡眠の質の改善に繋がるからです。
具体的にL-テアニンが身体にどう作用してくれるのか見ていきましょう。
①食べ物やサプリメントでアミノ酸のL-テアニンを摂取する
②脳の興奮が抑えられて神経を鎮めてくれる
③快適な睡眠が得られてグッスリと眠ることができる
健康な男性に200㎎のL-テアニンを与える臨床試験を行ったところ、睡眠の途中で起きる時間が短くなることが分かりました。
つまり、睡眠時間の延長感を高めて睡眠の質を健やかに改善する効果を持ち合わせているため、不眠の悩みを抱えている方に適していますよ。
日常生活の中で、下記のような症状が引き起こされている方はいませんか?
・何となく身体が疲れやすい
・ストレスを感じてイライラする
・集中力が続かなくて注意が散漫になる
・ドカ食いしてしまう
これは睡眠の質が低下している隠れ睡眠不足のサインですので、L-テアニンを飲んでみましょう。
リラックスを促してストレスを解消できる
精神的なストレスが溜まり、日々の睡眠に問題が出ている方は少なくありません。
このストレスを発散するに当たって、リラックスを促してくれるL-テアニンが実に効果的です。
以下では、精神的なストレスと不眠の関係性について簡単にまとめてみました。
①日常生活では人間関係による社会的ストレッサーや、温度湿度の変化による物理的ストレッサーが存在している
②これらのストレスを強く受けると、自律神経やホルモンの不調に繋がりやすくなる
③脳内にコルチトロンビン放出ホルモンが放出される
④このホルモンが脳下垂体に入ると睡眠が抑制される
ストレスが溜まっている状態では寝ても寝足りないという状態に陥りやすいので、リラックス効果を持つL-テアニンを摂取すべきですね。
カフェインによる興奮作用を抑制する
「お茶を飲めばL-テアニンを取り入れられるけど、逆にカフェインで寝付きが悪くなるのでは?」と疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
確かに、コーヒーやお茶の中に入っているカフェインは神経系に強い影響を及ぼす刺激物ですので、寝る前に過剰摂取していると上質な睡眠を得ることはできません。
しかし、L-テアニンはカフェインによる興奮作用や覚醒作用を抑える効果があります。
今まで行われてきた研究によると、カフェインを摂取した時に出現するβ波(興奮している時に分泌される脳波)がL-テアニンで抑制できることが分かりました。
つまり、就寝前にお茶を飲んでカフェインを摂取したとしても、L-テアニンの効能で興奮作用や覚醒作用を抑えられるメカニズムです。
カフェインによる悪影響を最小限にできますので、リラックス目的で寝る前に1杯のお茶を飲んでも特に問題はありません。
とは言え、カフェインの含有量の多いコーヒーをがぶ飲みしていると、不眠の症状が更に悪化しやすいので気を付けてください。
月経前症候群(PMS)や更年期障害の症状を緩和する
月経前症候群(PMS)や更年期障害で悩んでいる女性はたくさんいます。
どちらも女性ならではのトラブルで、月経前症候群(PMS)や更年期障害で引き起こされる症状を幾つか挙げてみました。
<月経前症候群(PMS)>
・イライラ
・憂鬱
・集中力の低下
・倦怠感
・疲労感
・むくみ
<更年期障害>
・イライラ
・火照り
・動悸
・不安感
これらの症状を改善する効果がアミノ酸のL-テアニンにはあります。
月経前症候群(PMS)の自覚症状を持つ20代~40代の女性にL-テアニンを投与したところ、生理前の不快な症状が和らいだという結果が出ました。
イライラや憂鬱にL-テアニンが効くのは、上記でも説明したようにリラックスを促す効果があるからですね。
月経前症候群(PMS)や更年期障害で苦しんでいる女性は、L-テアニンを摂取してみましょう。
L-テアニンのおすすめの摂取方法
L-テアニンは、玉露のような高級なお茶の中に含まれています。
私たちが毎日飲む飲み物の中に入っていますので、体内に取り入れるのはそこまで難しくありません。
しかし、効率良くL-テアニンを摂取して睡眠の質を改善したいのであれば、サプリメントの利用がおすすめですよ。
ここでは、サプリメントを使ってL-テアニンを摂取するメリットを幾つか挙げてみました。
・決められた量のカプセルや錠剤を飲むだけで十分な量のL-テアニンを摂取できる
・食べ物や飲み物よりも確実にL-テアニンを取り入れることができる
・睡眠改善効果をうたう機能性表示食品には煎茶20杯分の200㎎のL-テアニンが入っていることが多い
薬局やドラッグストアといった実店舗では限られていますが、インターネット通販を利用すれば豊富な種類の中からL-テアニンを含むサプリメントを選べます。
「十分な量のL-テアニンが入っているのか?」「コストパフォーマンスは良いのか?」といった点で比較して、自分に合うサプリメントを探してみてください。
L-テアニンに副作用のリスクはある?
睡眠薬や睡眠導入薬を服用するに当たり、次の4つの副作用が引き起こされる恐れがあります。
持ち越し効果:翌日まで眠気や脱力感などの症状が持続する
記憶障害:アルコールと併用すると軽い記憶障害が見られる
筋弛緩作用:筋肉が弛緩して立ち上がる時に力が入らない
奇異反応:上機嫌で抑制を欠く行動を取る場合がある
「睡眠薬がないと眠れない」といった耐性ができるリスクもありますが、L-テアニンを含むサプリメントであれば大丈夫です。
今までにL-テアニンを摂取して、重篤な副作用や健康被害は一切報告されていません。
1日の目安摂取量さえ守っていれば、副作用のリスクなく安全に睡眠の質を改善できます。
サプリメントの摂取で医薬品のような副作用が出ることはありませんので安心してください。
まとめ
以上のように、お茶の中に含まれているL-テアニンには、「睡眠の質を改善する」「リラックスを促す」「興奮作用を抑える」といった効果や効能があります。
医薬品に頼ることなく、自然な形で不眠の症状を改善したい方にL-テアニンはおすすめですね。
ネット通販ではL-テアニンを含むサプリメントが幾つも販売されていますので、健康的な生活を送る目的で毎日の生活に取り入れてみてはどうでしょうか。